2015年10月23日

横浜マンション傾斜問題

みなさん、こんにちは
今日は恥ずかしい、残念なお話しになります
またもや建設業界からの不祥事です!


大手ディベロッパーが販売した横浜のマンションが傾いた問題です
建物と地盤を固定する杭打ち工事のデータ改ざんが明らかとなりました

当初は「東日本大震災の影響の可能性がある」と回答し、傾きが判明する
きっかけとなった渡り廊下の手すりの高さのずれを住民が指摘してから
今回の説明会までに、11ヶ月もかかるという無責任な対応も問題となっています

テレビや新聞等、マスコミが行っている住民へのインタビューを見ると
「地震のことを考えると夜も眠れない」
「将来売却を考えていた資産価値への影響が心配」と
不満や不安が頂点に達していることが感じられます


行政側の横浜市も調査に入っていますが、
建物の状況がどのようになっているかを住民は確認のしようがありません
これからの生活に不安を覚えるのは当然だと思います

「全面建て替えはハードルが高い」

データ改ざんは3棟で行なわれたようですが、
ディベロッパーは全4棟の建て替えを提案しました


当初は補修工事で対応する予定だったようですが、
建物の地盤のさらに下の支持地盤への杭打ち作業になるため
実施は難しく、完全に傾きを補修できる保証もありません

また、風評被害による資産価値の目減りも考えられます
莫大な費用がかかっても、補修工事で傾きを改善できない
最悪の事態を考えると、建て替えという提案しかなかったと思われます


しかし、管理組合が建て替えを決定するには区分所有者と
議決権の5分の4以上の同意が必要となってきます
全4棟からなるマンションの総戸数は705戸
この合意形成には非常にハードルが高いと言えます

マンションの建て替えは検討から合意だけでも
平均8年かかると言われています

管理組合が中心となって進める場合とは異なりますが
あくまでも決定権を持っているのは管理組合です
住民の説明会で建て替えまでの期間を3年半と見積もっていますが
合意形成だけで相当の時間と労力がかかると想定されます

また、数年経てば、組合員一人ひとりの生活事情も大きく変わります
建て替えたはいいが、再び入居する世帯がどれだけいるのか?
時間が経過すればするほど問題が増えていきます


「なぜ、手抜き工事が見過ごされたのか?」

大きな問題はここにあります!!

データの改ざんに関わったのは15年勤続のベテラン技術者であり
「プリンターのスイッチを入れ忘れた」
「記録紙が水でにじんで読めなかった」
このために他のデータを転用したとありますが
結果として施工データを偽装し、改ざんしたわけですから
検査機関や行政が偽装、改ざんを見抜くのは不可能に近いと考えられます


今回の問題はデータ管理の問題ではありません
施工データを偽装し、意図的に改ざんしていたのです
杭が強固な支持地盤に到達していないことを分かっていながら
データの改ざんが行なわれたことは明らかで
日本の建設業界の信用を根底から覆す非常に悪質なものです


しかし、気になることもあります
杭うち工事は技術者一人でできるとは考えられません
データはリアルタイムで表示され、その工事に携わる
複数の人間が目にします

なぜ改ざんしなければならなかったのか?
大よそ技術者一人の問題では無いような大きな問題が
隠されていると考えるのが普通では無いでしょうか?

となると、基準に達していないと知りながら、それを是正せずに
その事実を組織的に隠蔽した可能性もでてきます

一部上場企業の子会社である企業内に、組織的に改ざん、隠ぺいする事が
日常的に行われていたのであれば、この部分こそ大きな問題点であると言わざる得ません


今回の問題は建設業界の構造的な問題が原因の一つと考えます
建設業界には利益を捻出するために下請け業者に負担を負わせる構造があります
さらに孫請け業者、その孫請け業者と、大きな建物になればなるほど
このような工事形態が普通に形成されていきます


通常、完成が延びれば、その分を違約金として
ディベロッパー(元請け業者)に支払う契約で工事は行なわれます
マンション購入者はマンションが完成する前に契約を結んでおり
引き渡し日は決定していますので確実に引き渡す必要があるからです


そのため、工事がきちんと行なわれていないと知りながら
利益優先で、組織的にデータを改ざん、隠蔽したのではないかと考えられるわけです
安全よりも利益を優先してしまった結果、今回の問題が起こったのではないかと思います

もしかしたら、さまざまなしがらみから、工事をストップさせることができず
妥協して工事を進めてしまったのかもしれません

技術者の一人が意図的に個人の判断だけでやってしまった事件では無い
そのように感じてなりません


私たちは、お施主さまの依頼を受けて家造りをします
そこには、お施主さまの拘りや夢がたくさん、たくさん詰まっています
お施主さまの笑顔、子供さんたちの笑顔がそこにはあります

そんな思いをくみ取りながら、感じながらする仕事と
お施主さんの顔や思いが見えない仕事との、大きな違いがあるのかな?
今回の事件を見てそんな事を考えさせられました


お施主さまの笑顔を大切にしながら
業界人として恥じない仕事をこれからもやり続けます



リブハウジング 福重 伊織




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posted by 福重 伊織 at 21:47| 日記

2015年10月03日

二世帯住宅

みなさん、こんにちは
ブログは大変ご無沙汰しておりました
最近は手軽に書けるフェイスブックばかりで
ブログは随分とサボっておりました「反省!」

運動会シーズン到来ですが
お父さん方は頑張って場所取りして下さいね


さて、昨今「近くにいた方が安心できる」等の理由から
子供が両親と同じ屋根の下で同居するケースが増えております
そこで、二世代住宅の注意点・メリットをまとめてみました

二世代住宅には経済的なメリットが大きく2つあります
まず家を建てる費用です


子供がローンを組むなど建築資金を負担すれば、
当然親の老後資金にも余裕ができます
子供世帯も親が持つ土地を活用できる分、負担が少なくなります


もう1つが相続税を抑えられることです
子どもが親と同居していることなどの条件を満たせば、
相続する自宅の土地の評価額が8割減になる
「小規模宅地等の特例」の適用を受けることができます


2015年からは対象となる土地面積の上限が
現在の240平方メートルから330平方メートルに引き上げられます


今年からは住宅構造の要件も変わりました
登記の仕方にもよりますが、室内で行き来できる構造が
前提でなくなったので、間取りの自由度も上がります


同居する家屋が一棟の建物、例えば一戸建ての建物である場合
以前であれば、両親の居住エリアと子供の居住エリアは
特に区分されておらず、“同居”のケースが多かったと思います


しかし、現在においては、
「たとえ同じ屋根の下で暮らすと言えどもお互いのプライバシーを尊重したい」等の理由から
両親の居住エリアと子供の居住エリアを明確に区分した構造になっている
一戸建ての家、いわゆる二世帯住宅において同居するケースが増えております


一戸建てによる二世帯住宅の場合、
その構造的な区別として大きく下記の2つに区分されます
■ 建物の内部で往来出来るタイプ
■ 建物の内部で往来出来ないタイフ


建物の内部で往来出来るタイプとは?

両親の居住エリアと子供の居住エリアが壁等で区別されていても
建物内部の階段やドア等によりお互いの居住エリアを往来出来るタイプです

例えば、2階建ての建物で、1階部分に両親が居住、
2階部分に子供が居住し、1階と2階とを建物内部の階段により
お互いの居住エリアを往来出来るような構造です

或いは、平屋造りの建物で、右半分に両親が居住、
左半分に子供が居住、お互いの居住エリアは、壁で仕切られているが
ドアを通じてお互いの居住エリアを往来出来るタイプです



建物の内部で往来出来ないタイプとは?

上記の2階建ての建物や平屋造りの建物でいえば、階段やドア等により
建物内部からでは、お互いの居住エリアを往来する事が出来ず
建物外部の玄関ドアからしかお互いの居住エリアに入る事が出来ないような
構造になっている建物がこれに該当します

これで、お互いのプライバシーを確保しながら
同居できる二世帯住宅が造りやすくなりました


最後に、気を付けなければならないのは将来の相続です
子供が2人以上いる場合は家を建てる前に
親の資産を子供にどう分けるか方針を決めておかないと
相続時にもめる原因になりかねません

同居後の暮らし方や相続についても考える必要があります
お互いが気持ち良く暮らせるよう家族と話し合っておいてくださいね


リブハウジング 福重 伊織



2015年度「優家会」慰安旅行
初の球磨川下り行ってきました

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posted by 福重 伊織 at 21:27| 日記